ファクタリングの手数料相場について、2社間と3社間それぞれ解説します。

手数料に注意しよう。取引によって起こり得るトラブルとそのリスク

ファクタリングに金利はつかない

OKサインを出す経営者男性

ファクタリングとは、取引先の企業から得た売掛債権を、支払日になる前に現金に換える資金調達手段です。
2000年代の始めに普及し始めた比較的新しい資金調達手段になりますが、同じ資金調達手段の"手形割引"に近い方法になります。

 

このことからわかるように、ファクタリングは"現金を借りる"手段ではありません。なので銀行や消費者金融によって行われる融資のように、お金を返すようなことは基本的に行われず"金利"等の発生は起こりません。

 

金利とは

金利はお金を借りた際に発生する"使用料"のような存在になります。銀行や金融機関にとっては利益にも繋がる部分になるので"利息制限法"という法律で上限金利などの取り決めが厳格に行われています。

 

利子相当の手数料が発生する

ファクタリングにおいて金利は発生しませんが、融資時における金利に相当する「手数料」が発生します。これはファクタリング会社の利益になると同時に"取引に対するリスクヘッジ"として徴収されるととも考えられているお金になります。

 

ファクタリング手数料の相場

ファクタリングの手数料は"2社間ファクタリング""3社間ファクタリング"のどちらの取引を選択するかによって大きく割合が変化するものです。

 

2社間ファクタリングは、ファクタリング会社とファクタリング利用企業の間での取引となるので、債権に対する補償の考えは慎重なものとなり、手数料は「10%以上30%以下」ほどが相場になります。

 

3社間ファクタリングでは、2社間ファクタリングに加えて売掛の代金を支払う取引先企業が追加され、同時に売掛金への補償対象が変わるため、手数料は「1%以上5%以下」程度の低い割合が相場になっています。

 

違法な手数料を請求される恐れが

利息制限法のように、ファクタリングの手数料を取り締まることを目的とした法律は今の所制定されていません。それ故に何かと口実をつけては手数料を増して請求する悪徳なファクタリング会社も見受けられます。

 

前述した相場をはるかに超える「30%以上」の高額な手数料を請求されたら、悪徳業者を利用している可能性がありますので、しっかりと内訳を確認するようにしましょう。

 

利用する前に適切な相場を知ろう

都内をはじめとして、ファクタリング会社は多数存在します。そして、会社の信用度、サービス対応、買取額など、ファクタリング会社を選ぶ理由もまた多岐に渡ります。

 

そのような場合は複数の会社に買取を申し込み、比較検討をするのがオススメです。同時にファクタリングの適正相場も見えてくるので、悪徳業者を見極める力もつくでしょう。

 

手数料はしっかり確認して契約を

悪徳業者を見極める方法はいくつかありますが、中でも知識がない人が騙されやすいポイントが「手数料」の決定です。
あまりに高すぎる手数料を提示された場合は、信頼できる専門家に相談するか、もしくは複数のファクタリング会社を利用して相場を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

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