
法人向けに展開していることが多いファクタリングサービスですが、個人事業主にもサービスを提供している業者は多くいます。
希望するファクタリング会社に依頼し、譲渡したい債権について審査を行なってもらい、問題がなければ、代金が振り込まれます。
依頼をする際には、本人確認書類や振込用の金融機関口座、ファクタリングで売却する請求書、決算書などが求められるケースが多いため、事前に準備しておくことが必要です。
また、ファクタリングサービスを利用する際には、手数料が必要です。
この手数料がファクタリング会社の利益になるため、どの会社にも設定がされています。
しかし、中にはこの手数料を高額に設定しているファクタリング会社も存在しており、金融庁が注意喚起を行なっています。
ファクタリングサービスを利用する際には、ファクタリング会社についてきちんと調べてから依頼することが大切です。
【金融庁】ファクタリングサービスの利用に関する注意喚起:https://www.fsa.go.jp/user/factoring.html
個人事業主がファクタリングサービスを利用するメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
それぞれのメリットについて解説していきます。
ファクタリングサービスの大きなメリットが「早期に資金調達が可能なこと」です。
早期という名の通り、契約から数日で現金化できるサービスも多く、中には即日現金化に対応しているサービスもあります。
銀行などから融資を受ける際には、審査に時間がかかってしまうことが多く、現金が手元に来るまでに1ヶ月以上かかってしまうケースも少なくありません。
事業を行なっていく中で、手元に現金があるという状態は非常に大切なため、融資よりも圧倒的に早く現金化できるファクタリングサービスは大きな魅力と言えます。
早期に現金化できることで資金繰りの悪化を防止することができ、安定した事業を行え、黒字倒産などの廃業リスクを避けることにもつながります。
ファクタリングサービスは、すでに売上として上がっている売掛金を譲渡して現金化するサービスのため、融資のように担保や保証人は必要ありません。
融資の場合は利用者にお金を貸す保証として担保などが求められますが、ファクタリングサービスは、ファクタリング会社が利用者にお金を貸すわけではないからです。
個人事業主が担保や保証人を用意することは容易ではありません。
仮に用意ができたとしても、事業に失敗してしまうと協力してくれた保証人などに対して大きなリスクを背負わせてしまいます。
ファクタリングサービスはこうしたリスクを背負うことなく利用ができます。
つまり融資などと比較して、資金調達が容易に行えると言えます。
また、担保や保証人を準備する手間がないこともメリットと言えるでしょう。
信用情報とは、借入や融資などの情報のことです。
この信用情報は金融機関全体で共有されており、複数社から借入を行なっている、融資の返済が遅れているなどの情報もすべて記録されます。
つまり信用情報に悪い情報が掲載されてしまうと、その後の融資などを断られてしまう可能性が上がってしまいます。
しかしファクタリングサービスは、こうした信用情報への影響は一切ありません。
なぜなら売掛債権を現金化してもらうサービスのため、借入や融資とは異なるからです。
今後、融資が必要になった場合でも信用情報に影響がないことは、大きなメリットになるでしょう。
個人事業主であってもファクタリングサービスの利用は可能です。
早期に現金化ができることは事業を行なっていくうえで非常に重要です。
ただし中には手数料を高額に設定している業者もいるため、利用する際には十分に調査することが大切です。
ファクタリングサービスを上手に活用して、事業の資金繰りを安定させてみてください。